About Henry Dean

 

手吹きガラスのぬくもりを感じる、色とりどりのフラワーベース

Henry Dean(ヘンリーディーン)は1972年、ベルギーの小さな街で、創始者でありデザイナーのHenry Dean氏によって始まりました。旅と読書とモダンアート、そして何よりもガラスをこよなく愛するヘンリー氏は、日々の生活の中でふと浮かんだ映像をガラスによって表現し、多くの作品を残しています。それはどれも “ガラス”という素材を深く理解している者だけが表現できるデザインでした。

主な原料はリサイクルガラス。ガラスの膨張率に対して色の調合が合わないと破裂することも多く、扱いがむずかしい一方で、発色や気泡など思いがけない表情を生み出します。創業から50年以上にわたり、リサイクルガラスの可能性を追求し続けているのです。植物を引き立てるHenry Deanのフラワーベースは、日本をはじめ世界中のフローリストから愛されています。

Henry Deanには、大きく分けて3つのコレクションラインがあり、フラワーベースに貼られたシールでも区別することができます。

1.Henry Dean / ガラスという素材の無限の可能性を追求し、造形美を楽しむコレクション
2.DEAN FLOWERS / 世界中のフローリストに愛される、花を活けやすいコレクション
3.Land / 毎年行われるパリ展示会のためのインテリア性に特化したコレクション

思わず手を触れてみたくなる風合いと独自の色合い。Henry Deanは古典的な吹きガラスの技法を守り、熟練したアルチザン(職人)が木製の型に流し包み込む方法で製作されているため、ガラスひとつひとつに異なる表情が与えられ、人々の心を惹きつけています。

ベルギーは、日本と同じように四季が存在する数少ない国であり、雨や雹(ひょう)が多い国でもあります。その曇り空のイメージからか、くすんだ色合いが多い"Henry Dean"のカラー。日本に古くから伝わる草木染めの色合いに似ていると言われることもあります。強すぎず主張しすぎない絶妙な色合いが、お花の自然な色を更に引き立たせます。

現在は引退し、フランスの田舎町で好きな絵を書きながら静かに暮らしているヘンリー・ディーン氏ですが、彼のガラスに対するその情熱は、2人の息子と娘に大事に受け継がれています。ガラスという素材の無限の可能性に魅了された彼らは、新たなデザインの可能性を模索しながら、毎年新たなデザインで私たちに驚きと感動を与えてくれます。